クラウドにしておけばよかった(その1:サーバが起動しなくなった)
インフラ系係長です。
今回は私の過去の経験から、「あの時、もっと早くクラウドにしておけばよかった……」と思うケースを紹介いたします。
自然故障・管理不行き届きのリスク
当時、情報システムのコストを抑えるために、ホームページはレンタルサーバ(共用)、社内の大切な情報は一般事務用のWindows PCで共有していました。
ある日の定例メンテナンス時のことでした。いつもどおり行なった再起動を最後にPCが起動しなくなりました。
前任者の退職直後と言うこともあり、先ずはPCのメーカへスポット対応を依頼することに。一般的なPCですが保守サービスは予算が下りず契約しておらず、その分のコストは確かにカットできたものの社外秘のデータを失った点もまた事実です。
「そういえば、ここ最近は時々異音がしていたなぁ」等という人もいましたが、当時の現場の状況(お察しください)を踏まえると「今だから言える」という面もあり、そういった小さな気づきを掘り下げていくことは難しかったかも知れません。
「クラウドにすればよかった」理由
こういった問題がクラウド導入によって解決する理由として、設備を「データセンター」と呼ばれる専用施設にて集中管理している点が挙げられます。サーバやネットワーク機器、などの設備は、このデータセンターにて運用のプロフェッショナルチームによって運用されているため、高い耐災害性、障害への迅速かつ安全な対応性が期待できます。少なくとも1つのディスクを交換するために、サービスを完全停止するようなことはありません。
特にクラウドサービスはご利用料金に設備の保守料金が含まれており、構成機器のメンテナンスをお客様が意識する必要はなくなります。ソフトウェアの各種ライセンス料も月次料金へ組み込むことが可能であるため、入り組んだ更新計画を御社のご担当様が管理する必要もありません。
……などと、当時の出来事をまとめてみました。何かしらご参考?になりましたら幸いです。