スターターパック版メタバース_新エリアの小物について_1
こんにちは!ロームです。
2024年10月16日(水)と17日(木)にマイドームおおさかで開催された大阪勧業展で展示した「メタバース×HP スターターパック版」が、コムフォートのウェブサイトで閲覧できるようになりました。下記のリンクからご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
↓「メタバース×HP スターターパック版」リンク↓
https://comfort-inc.co.jp/lp_meta/lp_metaverse_starter-pack.html
今回は、そのスターターパック版で今後実装予定の新エリアに関して、私が担当した小物のモデルについてお話しさせていただきます。
今回の新エリアは、かなりタイトなスケジュールで制作が進行していました。さらに、私自身が感染症にかかってしまい、実質的に作業できる時間が1週間と少ししかないという状況の中での制作になってしまいました。
モデリングについて
モデルは前回紹介したオフィスの小物と似た形のモデルが多い印象でしたが、そんなモデリングの中でも苦労したのがプリンターのモデリングでした。分割数(面の数)を500以内に抑える必要があり、分割数を削減するために、極力立方体を多用したり、モデルを分離したり、複雑な部分はテクスチャーで表現する形で制作しました。
その他のモデルはそれほど難易度が高くはなかったのですが、分割数の削減が大変でした。プリンターのモデリングと同様に、頂点を重ねたり、分離してシンプルな形にしたり、ミラーや配列機能を活用してポリゴン数が増え過ぎないように工夫しました。モデリングとポリゴン数の削減は非常に手間のかかる作業でしたが、その分、2つの重要な教訓を得ることができました。
2つの教訓
1つ目の教訓は、「分割すること」です。
1つのオブジェクトからモデルを押し出して作る一体成型と、2つのオブジェクトを組み合わせる分離型では、ポリゴン数に大きな差が生まれることがわかりました。同じ形状でも、ここまで分割数に差が出るため、今後ポリゴン数を削減する際には、意識的に分割を行おうと考えました。
2つ目の教訓は、「無理に押し出しで作らなくても良い」という点です。
1つ目の分割に関する教訓に似ていますが、無理に押し出しを行うと、多角形が発生したり、UV展開が面倒になることがあります。そのため、分離を積極的に使うことで、本来繋げるべきエッジを節約することにも繋がります。
以上が、私が担当したモデリング制作についての小話でした。体調管理の不十分さにより、自ら作業のハードルを上げてしまいましたが、無事に納期に間に合わせることができ、同時に新たな知識も得ることができて、非常に充実した経験となりました。今後も精進してまいりますので、引き続き応援していただけると嬉しいです。次回は、今回紹介したモデルのテクスチャーについてお話ししたいと思います。それでは、また!
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https://comfort-inc.co.jp/metaverse/