ライトプローブについて2
こんにちは、小さな塩です。
前回、ライトベイクをしたシーンでキャラクターを動かしてもライトが当たるようになるライトプローブを紹介しました。
ライトプローブがどのようなものか重点的に紹介したため、配置などの説明を詳細にできなかったので、今回は配置の仕方について詳しく解説していきます。
前準備
まずは前回同様オブジェクトを配置していきます。
今回はシーンを暗くして夜っぽくして、街灯に見立てたものを2本配置します。
それぞれの街灯から下方向にスポットライトを配置し、タイプを今回は「ベイク」に変更します。
キャラクター(動的オブジェクト)以外のオブジェクトに静的のチェックを入れベイクを行います。
ライトのタイプを「混合」ではなく「ベイク」に変更しているため現段階では街灯に近づいてもキャラクターが照らされることはありません。
ライトプローブの配置
ここからライトプローブを配置していきます。
一旦ざっくりとですが、画像のようにライトプローブを配置してベイクを行います。
街灯部分ではキャラクターは明るく、それ以外では暗くなっているので正しく配置できているように思えます。
ではもう1つの街灯に向かって歩いてみます。
そうすると、2つの街灯の中間地点あたりでもキャラクターが明るいままになってしまっています。
ライトプローブの原理
原因としては2本の街灯の間が暗いというライト情報がないからです。
ライトプローブを配置していると、黄色い球同士がピンク色の線で繋がっていることが確認できます。ピンク色の線の部分は繋がっている2つの黄色い球の情報をもとに、オブジェクトを照らしてくれます。下の画像のように、ライトがある場所とない場所の中間地点では明るすぎず暗すぎない感じになります。グラデーションのように変わるイメージです。
現在のライトプローブでは下記の画像のようになっているので、街灯の間に移動しても明るいままになってしまうのです。
そのため街灯の間に黄色い球を配置し、再度ベイクを行うと、暗い部分のライト情報が入るので、街灯の間に立っても明るくなりません。
極端に言ってしまえば、シーン内を全て黄色い球で埋めてしまえばいいのですが、容量の問題もあるので、ライトの位置や落ちている影をもとにライトプローブを配置していきましょう。
今回は分かりやすくするために黄色い球の数をかなり少なくしましたが、より正確なライトを当てるためにはもっと黄色い球を置かなければなりません。
ワールドやライティングによってライトプローブの配置も変わってくるので、求めているものになるまで何度も試してみてください。
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