雰囲気を変えるポストプロセス

こんにちは小さな塩です。
前回、ポストプロセスを紹介して色味補正などをすることでシーンのクオリティを上げる記事を書きました。
その時はシーンの雰囲気を崩さないように調整を行っていたのですが、今回は前回紹介できなかったものを
紹介しつつシーンの雰囲気をガラッと変えてみようと思います。

細かいポストプロセスの設定については前々回の記事で紹介したので省いて進めていきます。
ポストプロセスについての記事はこちらからどうぞ。

今回はリニューアルした「バーチャルCOMCOM」のメインシーンを使っていきます。

ここから「怖い雰囲気」を目指して調整を行っていこうと思います。
一旦前回紹介したTonemappingやColor Adjustmentsなどの調整を行っておきます。
細かい説明は省きますが、カラーフィルターを付けたり、彩度を落としたり、影の部分を濃くしたりなど他にも色々と調整を行います。
青空だと怖い雰囲気が出づらいのでスカイボックスは夜空に変更しておきます。

これだけでも少し怖い感じ出ていますね。
ここから前回紹介していない機能を使って更に加工していきます。

・Vignette

画面の端を暗くする、または彩度を下げることができます。
色や強さ、滑らかさなどを調整することができ、中心をずらすことで他の場所にフォーカスさせることもできます。
今回は視界を少し狭める感じを出すために使いました。

・Lens Distortion

レンズの歪みを調整して魚眼レンズのようにすることができます。
監視カメラの表現などに使うといい感じになるかもしれません。

・Film Grain

ザラザラとした質感、ノイズを追加することができます。
ノイズは怖さや不気味さを出したい場合にはよく使う手法ですね。

・Chromatic Aberration

光の色によって屈折率が異なることで起こる色収差、色ズレを表現することができます。
ゲームなどでダメージを負った際にこんな感じの表現があったりします。

・Split Toning

暗い部分と明るい部分の色調をそれぞれ調整することができます。
今回は暗い部分を緑っぽく、明るい部分を少し青くしました。

雰囲気がガラッと変わって怖く、不気味な感じになりましたね。
他にもライトを調整したり、フォグを追加したりすると更に良い雰囲気が出ると思います。
ポストプロセスの全ての機能を紹介できたわけではないですが主要なところはだいたい紹介できたので、後はご自身で実際に調整してみてください。

リニューアルしたバーチャルCOMCOMでもここまで極端な調整はしていないですが、
ぞれぞれのシーンに合わせた調整をしています。
リニューアル版は近日公開予定で、旧版のバーチャルCOMCOMは見ることができなくなるので、一度リニューアル前の状態がどんな感じなのか体験してみてください。

↓メタバース「バーチャルCOMCOM」リンク↓
https://comfort-inc.co.jp/metaverse/

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